29万にも及ぶ苗字を網羅
日本の苗字は10万とも20万とも言われてきました。しかし、実際には調査が進むにつれて、それよりもはるかに多いことがわかりました。例えば、これまでにも丹羽基ニ編・監修による次の苗字大辞典が発行されてきました。
○1978年 『日本の苗字』(日本経済新聞社発行) |
:収録苗字数110,867件 |
○1985年 『日本姓氏大辞典』(角川書店発行) |
:収録苗字数133,700件 |
発行の都度、苗字の調査が進んで収録数が増加しています。
今回の『日本苗字大辞典』は、既刊辞典以後の調査を加えて当社が発刊するもので、29万に及ぶ苗字数を収録しています。現代における最新・最大の辞典です。(世界最大の収録苗字数としてギネスブックに登録申請中です)
今後発掘の苗字は補巻を発行
1985年の『日本姓氏大辞典』から現在まで、11年余の調査で発掘された未収録の苗字は157,000余に及びます。したがって、日本の苗字はこれですべてとはいいきれません。さらに調査を続けることによって増加することが予想されます。そこで、今後の調査によって新たに発見された苗字については補巻に収録して発行し、提供していく方針です。補巻を加えることにより、常に最新の苗字辞典として活用いただけます。
正確な表記がわかります
苗字の文字は、旧字体・略字体・筆写体・国字・当て字・その他、常用漢字以外の漢字が使用されています。このため本辞典は、それぞれの苗字の原字体をもって整理しました。しかし、原字体の文字の中にはJIS規格にないものがあり、新たに作字を必要とする文字は12,928字に及びました。本辞典により苗字の正確な表記を知ることができます。
読み=音引き、頭字=画引き、末字=画引き
苗字人口の多い苗字は、一般によく知られており、容易に読むことができます。しかし苗字人口の少ない希少苗字は、すぐには読めないものがたくさんあります。このような場合でも、音引き(読み方で引く)、漢字引き(頭字・末字で引く)の両方にしましたので便利です。また、ローマ字もついていますので、日本に興味を持たれている諸外国の方々にもお役に立ちます。使いやすく工夫された辞典です。
「かな」「ローマ字」で読む
苗字にはどのように読むのか判断しかねるものも少なくありません。いわゆる難読苗字です。このような苗字でも「かな」「ローマ字」で読み方をつけてあります。常に利用すれば知らず知らずのうちに、難読苗字にも造詣が深くなります。
1:表音編 (読み・音引き)
※読み・ひらがな/ローマ字索引。
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2:表記編a(頭字・画引き)
※苗字の頭字の画数による索引。
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3:表記編z(末字・画引き)
※苗字の末字の画数による索引。
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